外国人と働くグローバル化へのFirst Step!英語習得論2.0

  • 2022-1-5

英語に対してあまり自信が持てない人にとって「英語が流暢に使えたら…」という希望は一度くらい抱いたことがあるのではないでしょうか?

現代の日本社会において英語にまつわるスキルに対する考え方は二極化してきていると感じます。

グローバル化により英語スキルが必要な場面が増し、益々必要に迫られているケース。その一方で、英語スキルとは全く無縁の環境で仕事や生活をしている人にとっては使えなくたってなんの問題もないという人も少なくないように思います。

とはいえ、この記事を読んでいる皆さんは、どちらかといえば前者寄りで、英語ができれば得られるメリットが大きいのでどうにかしよう思っている人ではないでしょうか。

英語を上達させるには?

日本人と英語との関係性や具体的な学習法などはすでにこれまでに多くの人がありとあらゆる方法を試されてきました。書店で英語関連の書籍の数を見れば、一目瞭然です。

ですが、今ではそうした情報が溢れかえり「結局、何を信じればいいの?」状態に陥ってしまっている人も少なくないと思います。

そこで、今回はその矛盾とも言える英語学習の闇を少しでも解くことで、英語習得を進める具体的かつ実践的なヒントになればよいと思っています。ここで私からお伝えできることはおそらく基本的なことで、すでに書籍やYouTuberにて様々な方々が書いていることと重なる内容も多いかもしれません。

英語習得については、真新しいノウハウやメソッドなどがどんどん出ているわけではなく、どちらかというとより細かいスポット的な情報やより英語学習の具体的な経験談などが最近は多くなっています。そして、これがある意味での答えなのかもしれません。

答えはすでに出ていて、そこからそれぞれがどのように情報を抽出し努力をしていくかに委ねられているのでしょう。そんな中で、共通して言えることがもし一つあるとすれば、言語習得に近道はないということだと思います。

英語習得論やその方法の解を求めることばかりに労力やお金、時間などを割くのは勿体ないと私は考えています。

まずはモチベーション

語学習得をするうえでやはりモチベーションは切っても切り離せない存在です。ここでいうモチベーションは「持つ」というより「意識する」という表現の方がより適切な捉え方のような気がします。

というのも、語学を習得したいという想いがある時点で少なからずモチベーションがあるはずだからです。そして、語学習得に対するモチベーションをより具体化させたものが目標設定なのです。

「なぜ自分が英語を上達したいと思っているのか?」を自分に問いかけて、それを深掘りすることで具体的な目標設定が立てられるはずです。

自分の中でモチベーションを“意識する感覚”を持っておく、あるいは知っておくということは語学習得の過程では非常に重要です。

語学習得は短期間で終わるものではなく、どちらかというと中長期で達成していくものなので、上手くいっている時ばかりではなく時に自分の成長が実感しづらい時期もきっとあるはずです。その時に続けられるか否かは、自分の中でモチベーションをどれだけ意識してそれを糧にできるかどうかだと思います。

前提として英語を上達したいというモチベーションがなければ、どれだけ効果の高いと言われるようなトレーニングや高額な教材を使ってもその効果が薄れてしまいます。逆に強いモチベーションさえあれば、たとえ多額のお金を掛けずとも語学習得はできるはずです。

目標設定よりも強制力

書店などで並べられている書籍やウェブ上のブログなどで語学習得関連のものを見ると、よく「まずは目標設定」という内容を見かけます。たしかに目標を設定することは大事だと思います。

ですが、当たり前ですが目標を設定しただけでは英語は上達しません。具体的に何かしらのアクションを起こしていく必要があるわけです。

しかし、それが思いのほか難しいというのが多くの悩みではないでしょうか。目標設定をしたはみたもののなかなか始められない、あるいは始めたけど続かなくて挫折してしまったという人も多いかと思います。

こうした問題の原因ともいえるのが、自分が掲げた目標と自分の現状との差ではないでしょうか。それを感じてしまうと語学習得へのモチベーションを保つのはなかなか難しいものです。

その解決策として、目標設定を見直しや期間や達成度合いでより細かく目標設定をしてみるなど試みるのもありかもしれませんが、果たして本当に目標設定がモチベーションが戻る、あるいは上がることに繋がっているのでしょうか?

そこで、今回はあえて目標設定に対して逆転の発想で考えた方法を一つご紹介したいと思います。

私が語学習得のモチベーションとして大事にしていることは目標設定よりも強制力です。自分にとって英語が上達しないといけない状態を作り出すことで、半ば強制的に自分に対して英語の習得を促すように仕向けるのです。

これが誰しもに適応できる一番効率的な方法ではないと思いますが、少なくとも私の場合には効果的な語学習得方法なのです。

従来の目標設定型での英語学習の進め方は、例えるならば上向きのピラミッドを登っていくイメージです。当然ながら上へ行けば行くほど目標とするレベルは上がり、同時に目標達成も困難になっていきます。

最上位目標をネイティブ並みに英語を話せるようにという目標を立てたとして、自分が初心者だったときに登っていかなくてはいけない壁がいくつもあり、それはかなり長くて険しい道のりです。

対して、目標を設定する代わりに強制力を用いる場合のイメージとしては、下に行けば行くほど狭まっていく逆三角形です。その際の究極の強制力(ピラミッドの最下層)は生きるか死ぬかの選択です。

例えば、「今から半年後に英語以外の言語を話したら死ぬ」というルールができたら、おそらく人は生き延びるために無我夢中で英語の習得に励むはずです。もちろん、これは極端な例ですが、そういったように下へ行けば行くほど強い強制力が働くようにするのです。

最上部の一番緩い強制力は、例えば、TOEICのスコアがある一定取れないと仕事で決まりかけている昇進の話が白紙になるとなれば、多少の強制力が働いて頑張るはずです。ただそれもいっときのモチベーションに過ぎず、それほど強力にはなっていません。

ですので、自分なりに強制力を強弱を付けて段階別に設定し、その内容や環境に自分を縛って英語学習に取り組むようなイメージです。

ここでポイントなのが、強制力を働かす対象は自分自身だけであって、くれぐれも他人への強制力と混同させないようにしてほしいです。また、強制力を自分に課す前提として、最初に書いた習得したいという強いモチベーションが必要であり、セットでやることでより大きな効果が得られるはずです。逆にそれができないとこの強制力を利用した英語学習は難しいかもしれません。

例えば、勘違いしやすい他人への強制力の例として、親から子への早期教育がそれに当たるかもしれません。小さい頃から英語を学んでおけば苦労せず英語が習得できるはずという親心から、子供がまだ親離れをする前から早期教育の一環として海外留学をさせようとするケースがあります。

気持ちも分からないわけではありませんが、個人的にはあまりお勧めしません。子供自身の意志で自分事として留学を考えられているなら良いのですが、それができないうちに語学習得を試みても決して良い結果をもたらさないことも十分あり得りえるからです。

インプット × アウトプット

さて、ここまでは英語習得におけるソフト面にフォーカスを当てて書いてきましたが、最後に少しだけ具体的なノウハウをシェアしたいと思います。

英語習得でやるべきことは実は非常にシンプルです。その中身はインプットとアウトプットしかありません。

インプットは新しい知識を自分に入れることで、アウトプットはその知識を自分のモノにして表現することです。この二つは、英語を学び始めたばかりの人でもネイティブに限りなく近いレベルの英語習得者であっても変わることはありません。

インプットの具体的な例

● 単語帳を使って単語を覚える
● 文法書を読んで文法を学ぶ
● 洋画などを観て言い回しを学ぶ
● 洋楽を聴いて表現を学ぶ
● YouTubeを観て経験者から学ぶ

アウトプットの具体的な例

● 英会話スクールなどに通う(オンライン含む)
● 英語が話せる友達に会話の練習相手になってもらう
● YouTubeや洋画を観ながらディクテーションをする
● 独り言を英語で言う
などが挙げられます。

それぞれの具体的な方法を一つ選んで重点的にやっても良いですし、複数をやっても良いと思います。重要なのはインプットとアウトプットをバランス良くやることです。インプットばかりやるのではなくアウトプットも同じくらいの時間を割いてやることをお勧めします。

茨城県出身。高校と大学をオセアニアの現地校で卒業。国内でIT企業とアウトドアベンチャーでの就労を経験の後独立。フリーランスとしてインバウンド向けの観光通訳者として活動。年間約200日を外国人旅行客(主に欧米豪)を日本各地へエスコート(コロナ前)。都市部観光(20都市以上)から自然アクティビティツアーまで幅広く対応。ガイドの傍らウェブでの執筆やツアー造成等にも挑戦中。

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