もう一度原点である大和の国を目指してー外国人材と共生しながら発展する日本ー

  • 2016-12-14

世界の強国、日本

日本という国は個人という単位でみると色々な判断はありますが、国という単位でみると間違いなく先進国であり「世界の強国」の一つだと思います。

 日本という小さな島国が様々な苦難を経つつも経済強国にまで発展した基礎は諸説ありますが、明治維新から始まった「殖産興業」「文明開化」「富国強兵」という、政治、経済、軍事、教育の面での意識、制度の改革がその一つであることは間違いありません。

もともと日本人に高い文化、学習意欲があったことも事実ですが、それ以上に海外(明治時代は特に欧米)の知識層を招き、貪欲に、かつ、素直に欧米の先進性を取り入れたことが急速に発展した理由であると考えます。そこに集団意識の高さもあって上から下までまとまり、多くの改革をスピード感もって進めることができました。


歴史の紐を解くと、日本という国は、その発展・成長の際に必ず海外の知識・文化・人材力を活用してきました。古くは仏教、それに伴う文字、建築や陶器などを伝えた渡来人。中世はヨーロッパ(ポルトガル)からの鉄砲という技術によって戦の戦術・戦略は大きく変わりました。

鎖国をしていた江戸時代においては、日本人的アイデンティティが成熟し、多くの日本独自の文化が生まれましたが、一方でオランダ、中国から農業、医療、思想、文学などを貪欲に取り入れてもいました。


これからの日本にも「海外人材」の活用を

これからの日本(特に2020年以降)も実は同じなのではないかとふと考えました。海外の技術、力をどう上手く取り込むかということに視点をおくことで、日本はさらに成長するのではないかと思っています。

確かに明治時代の欧化政策のように単純にすべてを海外から学ぶ時代ではありません。逆にものづくりやクールジャパンに代表されるように日本から学ぶ国も増えているのも事実です。

ただ、これからの30年を日本経済が、また、日本社会が発展・成長するためには日本人だけでは絶対に乗り切れないと考えます。切り札は「海外人材」の活用だと思います。もちろん単純に移民だとか、実態として奴隷制と非難を浴びるような制度ではなく、日本人との公平な競争、そして異文化理解(=尊敬の念)を含めた共生の上での海外人材活用こそ、日本の将来を安定させ発展させるのではないでしょうか。


日本は昔から「大和の国」と呼ばれてきました。大和の国とは何か?

ある大学教授がこうおっしゃいました。『本来の意味は字のごとく「大いなる和の国」、すなわち多くの人、文化を取り込み、共生し成長する国という意味だ』と。

 もう一度原点に戻り、日本が多くの海外の人々や文化と共生・共鳴しながら発展していく「大和の国」を目指す時ではないでしょうか。

中村拓海

高度外国人材に特化した人材コンサルタント。人材探索から在留資格申請、入社後の日本語教育、ダイバーシティ研修等、求人企業の要望にあわせた幅広いサービスを提供する。また留学生専門キャリアアドバイザーとして東京外国語大学、横浜国立大学、立教大学、創価大学等で外国人留学生の就職支援を行い、80カ国・500名以上の就職相談を受ける。内閣官房、内閣府、法務省等の行政および全国の自治体における発表や講演実績も豊富。

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