「食文化」だけでなく「職文化」も受け入れを

  • 2017-3-27

受容力が高く初物好きな日本人

私たちの生活から切り離せない「仕事と食事」に焦点を当ててみましょう。私たち日本人の食生活は地域性が強く、一見保守的に見えるが、目新しい食品も好んで食べる傾向があります。外国のメニューもいち早く導入し、むしろ受容力が高い民族だと思います。日本には世界各国の食事を楽しめる場所が至る所にあり、100カ国以上の食事を楽しむことができると言われています。

また、日本人は初物好きです。江戸時代に、関西から樽回船で新酒が運ばれるのも、蔵元の一番乗りを競い、江戸入荷を楽しんでいました。初物に高い値が付き、江戸町民の楽しみの一つにもなっていたようでもあります。”遅れている”の表現には、時代遅れ、知識が浅い、古いとする意味が込められている場合が多く、新しい物事を知らないときにも使われます。

今後は「職文化」も受け入れを

しかし、これが社員採用になるとどうでしょうか。日本で共に働く外国人の比率はわずか2%である。他の先進国(OECD加盟国)に目を向けるとその比率は10%を越えている国ばかりです。

食文化の話の後で聞くこの数字に違和感を覚える方も多いと思います。食事と仕事に求めるものは根本的に違うとは言うものの、受容するという意味では同じだと思います。外国の「食文化」だけではなく、「職文化」も受け入れていくことは今後の日本人に求められるものなのかもしれません。

中村拓海

高度外国人材に特化した人材コンサルタント。人材探索から在留資格申請、入社後の日本語教育、ダイバーシティ研修等、求人企業の要望にあわせた幅広いサービスを提供する。また留学生専門キャリアアドバイザーとして東京外国語大学、横浜国立大学、立教大学、創価大学等で外国人留学生の就職支援を行い、80カ国・500名以上の就職相談を受ける。内閣官房、内閣府、法務省等の行政および全国の自治体における発表や講演実績も豊富。

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